ツッコミ力への違和感
面白い本だと思います。でも、ちょっと違和感があるのです。
トンデモ本の世界で始まった笑いによる批判が、ニセ科学の勢力をそぐという点に関しては、結局無力であった(もちろん、それは目的ではなかったといえばそうですが)ことを考えると……と学会の人たち(全部ではないかも知れませんが)は、今では多少「真面目に批判する」というスタンスに替わり始めている印象があります。
小林よしのり氏といわゆる(左翼)文化人の論争で、どうも若い人たちが小林氏に肩入れする理由を考えてみると、ひとつには小林氏の「真面目さ」があるような気がするのは私の理解が足りないせいでしょうか。小林氏への批判で効果的だったのは、「軍事オタク」による「真面目な批判」だったような気がするのですが。
真面目ばかりでは嫌われるけど、バカにされたら、やっぱり腹立つんだよね。