ねじれた状況

http://www.excite.co.jp/News/society/20060720124600/20060720E40.049.html
 昭和天皇の発言を記録したとされるメモが実にタイミング良く「日経新聞」のスクープで「発見」されました。
 勿論このメモも読み方によっては

一方で、メモで取り上げられている松岡洋右元外相と白鳥敏夫元駐伊大使への昭和天皇の思いを考慮する必要もある。「昭和天皇独白録」で、松岡元外相について「恐らくは『ヒトラー』に買収でもされたのではないかと思はれる」と辛らつに評価。白鳥氏が担当した日独伊三国同盟にも不満を述べている。信任していたとされる東条英機首相や木戸幸一内大臣らと比べ、冷ややかに見つめていたのは明らかで、それが発言に反映している可能性も否定できない。

という、見方も存在すると思います。
 この状況を単純化するのは余り適切とは思えませんが、敢えて無責任な態度を取ると、靖国参拝に賛同する側の無視できない歴史的な出来事……
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-12-01/2004-12-01faq.html
……があります。
 共産党は賛成していないといっています(事実でしょう)しかし、

衆院議員は一人で「小会派クラブ」に属しており、クラブの個々の議員の態度の記録はありません

ということですから「共産党所属の議員」が賛成した可能性はあり、それがまた、当時の時代の気分なのでしょう。
 ここに、参拝する側の足場が「かつての全会一致で為された国会決議」参拝に反対する側の足場が「昭和天皇の発言を記したとされるメモ」という状況が現出しそうです。これがねじれに見えるのは、右左にこだわる古い頭の所以なのでしょうね。