1「バーチャルリアリティまたは実質的な現実」

2002年4月、第6回のFCに参加しました。テーマは「香」ということでこれが投稿した作品です。ごく自然にSFを書くことに決定。設定は自分のサイト名と同じ迷路の世界を使用して、仮想現実ネットゲームに興じる人々の話にしてみました。
どこかで聞いた話ですね。そう、「アヴァロン(ASIN:B00005LCGW)」です。
丁度DVDで観た後、触発されて書きました。
ネタは他に「仮想空間計画(ISBN:4488663214)」とD&Dのマニュアルくらいでしょうか。実のところ当時(現在もですが)ネットワークゲームの経験はありませんでした。テーブルトークRPGは学生時代一年間ほどやったことがありますが、そのくらいです。やや描写にリアリティを欠いたのはその辺が原因かも知れません。
かなりがんばって書いたつもりでしたが(これはいつもですが)評価は低かったので、へこみました。入った票も一票(二票入っていますが自分が匿名で入れてます)というわけで、がっくりした覚えがあります。ただ、一票(でも)入ってうれしかった事はうれしかったです。(どっちだよ?)
覚えている指摘は「急な場面転換にくらくらした」「アヴァロンにくらべて薄っぺらい(これに一番へこみました)」「全然様子が浮かんでこない」「宏一と言う男はいったい何をやったんだ?」などです。
自分が楽しければそれで良いというスタンスが強すぎるのが私の一つの問題点ですが、今思えばそれが出た作品かな、という感じがします。ともあれ、自分への失望とともにFC6は終わりました。