生体細胞から培養した「本皮」ジャケット

 「生きている服」ですね。カエアンの聖衣みたいに着る人を支配したりして。
 ちょっと気になるのは、

「最もひんぱんに耳にし、ある意味で意外だったコメントの1つは、生きた細胞を使って生きた布地を育てることが倫理的にひっかかるというものだった。皮を剥がれる動物については何の配慮もなく、動物の皮を使うことは受け入れられているというのに」とズーア氏。

 この辺りの抵抗感は、キリスト教圏では色々ありそう。無条件に「受け入れられている」のは「家畜」の皮だけだから。
カエアンの聖衣 (ハヤカワ文庫 SF 512)